バールと釘と丸太
4月13日
結構快晴
5時に起きる予定が起きたのは5時半。
5時45分に出発予定なので急いで準備をしてタバコを吸う。「(そういえば今日一緒に行く彼ら(フランス人とドイツ人)は起きているのだろうか)」そう思いながらタバコを吸う。
5時45分、バッパーレセプション前まで来たが誰もいない。ちょっと探してみたら彼ら飯食ってる。ちなみに僕は食ってない。時間なかったし…
「行くよ」「はーい」そんな感じで車に乗り込み北の町”ヌリオートゥパ”へ向かう。今日も僕はドライバーである。しかも今回は1時間以上のドライブである。
数日前にオーストラリアはサマータイムが終わり6時を過ぎると日が昇りはじめる。地平線から太陽が昇るのを眺めながらのドライブ。視界を太陽の光が遮るハイウェイは死と隣り合わせである。
…車内での会話はない…
集合場所に着きボスを待つ。
ボスが「あの車についていけ。今日はここからすぐのところで仕事だ。」とのことでついていく。結構ついていく。
なんだかよくわからないところについた。町の名前は”アンガストン”。
ボスからバールとバケツが配られる。ワーカーはボスを含めて5人。何度も見たことのある顔ぶれである。気さくなおじさんたち。
今日の仕事は金網を丸太に留めている釘を抜くだけ。ただそれだけ。なにこれ。
なかなか抜けなかったり、無理に抜こうとするとはじけとぶ釘に悪戦苦闘しながら気がつけばランチタイムである。この時点で3箇所の作業が終わった。
「この仕事何日間あるの?」僕が聞く。「2日。」
「これは何のファームの仕事なの?」僕が聞く。「わからない。ただ釘を抜き続けるんだ。早くやりすぎるなよ。」
なんなんだろうこれ。
午後3時半、本日の作業終了である。この時点で計5箇所の作業が終わった。明日は残りをやるのだが…残りは見た限り2箇所程度である。
「ここへどうやってくるかわかってるか?」「わからない。」僕が答える。
「じゃあ明日は直接ここへ来るのと、今日の集合場所へ来るのどっちがいい?」「今日の方がいい。」僕が答える。
「そうだ、君の連絡先を教えてくれないか?」「僕携帯電話持ってないんだ。」僕が答える。
「じゃあ、どうやって連絡をとればいい?君の連絡先を教えてくれ。」「だから、携帯電話を持っていないんだ。ごめん。」僕が答える。
「君が今持っているのは携帯じゃないのかい?連絡…」「マジでもってねーんだよ他のやつに聞くほうがいいよ絶対。」
ボス話聞いてないですね。
標識に従いなんとかバッパーへ帰る。
明日も5時起きである。
ちなみに今日の夕飯は卵とベーコンとネギとマッシュルームを炒めたやつです。